昨今、注目されている資格の中の一つの宅地建物取引士、略して「宅建」。
以前は、宅地建物取引主任者という名前の資格でしたが、資格の専門性をより高めるため、平成
27年度から名称が「宅地建物取引士」に変更されました。
「宅建」というと法律資格の入門というイメージが定着しています。
インターネットで検索をすると、「必要勉強時間は300時間」とか、2級ファイナンシャルプランニング技能士(FP2級)と同程度の難易度と書かれているサイトを比較的よく見かけます。
果たして本当にそんなに簡単なのでしょうか?
そんな私は、今年の宅建試験(平成27年度)の合格者です。
昨年の平成26年にはFP2級も取得しており、宅建とFP両方勉強した経験者です。
そんな私からすると、宅建が簡単と書かれているサイトを見るたびに、そんなに簡単じゃないんだけどな~と思いながら見ていました。
まず、私自身の経験をもとに、FP2級と宅建の勉強期間と時間を比較していきたいと思います。
FP2級の勉強開始時期は2014年7月。試験は2014年9月。勉強時間は1日30分~2時間ほどでした。
2014年9月の試験で合格しているので、勉強期間は2ヵ月。合格までの勉強時間は100時間ほどでした。
対して、宅建はというと、勉強開始時期は2014年9月。合格した試験は2015年10月だったので、勉強期間は13ヵ月。1日の勉強時間は30分~5時間ほど。費やした勉強時間は500時間ほどだと思います。
勿論、試験直前期は1ヵ月前から追い込みを掛けていたため、1日の勉強時間は5時間前後と多くなっていて、2015年の初めは、試験がまだ先ということもあり、1日の勉強時間は30分~1時間と少なめでした。
2014年10月の宅建試験も受けていたのですが、勉強開始時期が2014年9月と遅めだったため2014年度試験は不合格でした。
このことからも、FP2級と比較すると難しいことが分かると思います。
宅建試験は年々難化していました。
なぜ、していました。と過去形で書いたのかというと、年々難化していた背景には、平成27年度の資格名称変更に伴ない、士業としての扱いを意識していたこともあったのではないかと思ったからです。
今年から宅地建物取引士に名称変更されたこともあり、これ以上試験が難しくなることはないのでは?と、推測しています。